水曜日, 2月 01, 2023

第四 椎の木かげ(4-9)

 4-9 おし鳥のふすまの下や大紅蓮(ぐれん)

 季語=「おし鳥」=鴛鴦(おしどり、をしどり)三冬

 https://kigosai.sub.jp/001/archives/3158

 【子季語】 匹鳥、銀杏羽、思羽、剣羽、番鴛鴦、離れ鴛鴦、鴛鴦の契、鴛鴦の浮寝、鴛鴦の独寝

【解説】 ガンカモ科の水禽。雄の羽根の造形は華麗で色も鮮やか。靜かに水に浮いている様は九谷焼の置物のごとし。「鴛鴦夫婦」のことばがあるように、雌雄仲が良い。夏に山の渓流、湖などで繁殖、秋、里に現れる。里でも繁殖する。

【例句】

里過て古江に鴛を見付たり 蕪村「蕪村句集」

鴛や池におとなき樫の雨  蕪村「落日庵句集」

 

「酒井抱一 中人物左牡丹右鴛鴦」の「鴛鴦」(部分図)

https://www.tobunken.go.jp/materials/gahou/109627.html

  句意は、「鴛鴦(おしどり)が、仲睦まじき泳いでいる。それは、水墨画の枯淡の図ではなく、誠に、濃艶な、『大紅蓮(ぐれん)』の光景であることよ。」

 

「紅蓮」とはどんな花?

https://domani.shogakukan.co.jp/667075

0 件のコメント: