4-8 木兎(みみづく)も末社の神の頭巾かな
季語=木兎(みみづく)=木菟(みみずく/みみづく) 三冬
https://kigosai.sub.jp/001/archives/8744
【子季語】 木菟/五郎助/大木葉木菟/虎斑木菟
【解説】 フクロウ科の猛禽。頭部に耳と呼ばれる羽毛を持つ。夜行性で野鼠やかえるなどを捕食する。夜間人里近い森などでホーホーと低い声で鳴く。
【例句】
木菟や上手に眠る竿の先 一茶「九番日記」
※「末社」=「① 神社で、本社に付属し、その支配を受ける小社。摂社に次ぐ格式を有するもの。※吾妻鏡‐文治五年(1189)九月一〇日「鶴岡末社熱田祭也」② (「客」を「大尽(だいじん)」というのを「大神」に言いかけ、それを取りまく「末社」の意でいう) 遊里で客の取り持ちをする者。太鼓持。幇間。〔評判記・色道大鏡(1678)〕③ 転じて、取り巻きの人。※洒落本・禁現大福帳(1755)五「末(マッ)社一人ばくの縄目の三尺手拭にて尻からげ」」(「精選版 日本国語大辞典」)
Title:百千鳥 「木兎 市仲住 鷽 笹葉鈴成」 Scops Owl (Mimizuku) and Bullfinches (Uso), from the album Momo
chidori kyôka awase (Myriad Birds: A Kyôka Competition)
Artist:喜多川歌麿
Kitagawa Utamaro
Dates:1790年頃
木兎 鳥とともになきつわらひつくどく身を それぞときかぬ君がみみづく
https://paradjanov.biz/art/favorite_art/favorites_j/4469/
句意は、「木兎(みみづく)は、「大神(だいじん)の本社」に取り巻く『末社』の風情で、それは、『大尽(だいじん)』の取り巻きの『太鼓持ち・幇間』の、その『頭巾』を被っている風情に似ていることよ。」
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